「ほんとにいいの?嬉しい」


「うん、俺がプロポーズした日からつむぎを泣かせてばっかりだったよな。ごめんな」


彼は小さく寂しそうに言う。


「離れなくてもいいの?」


「そばにいるよ、もう離さない
とりあえず出よう、この屋敷から」


覚悟を決めたように私達は顔を見合わせて、強くうなずいた。





だけど、また私は彼に無理をさせてしまっていた。


結局、彼の愛と優しさに私は甘えていただけだったんだ。