急いで、カートを押してパーティー会場を後にした私は廊下にでてようやく一息つけた。


あー、危なかった。伊織さまと私とのことはまだ世間的には内緒だから、変な風に思われやしないか心配だった。


この後はもうパーティー会場には戻らないで、調理場を手伝おうと思った。


私が目の前でウロチョロしていたら、彼も気になるだろうから。