しばしの沈黙の後、立川さんが私に向き直り声をかけてくれた。


「まあ、何はともあれ、結婚おめでとう、つむぎちゃん、伊織との結婚はなにかと大変だと思うけど、こいつのことを支えてやってよ」


「は、はい」


「私も、2人の結婚を応援するからね。つむぎ頑張ってね」


サキちゃんが心配そうに私の手を握ってくれる。


「ありがとう、サキちゃん」


2人がせっかく応援してくれているのに、私は素直に笑えなくて困った。


今の私、こんなに中途半端な気持ちなのに。


ユリナ様のお気持ちを思えば、後ろめたかった。


「じゃあ、景気付けに乾杯しよーぜ。なっ。
ワインで乾杯といきたいとこだけど流石に学校だから、ジュースで」