「全員で協力してクリアするしか、ないってことか」
そう言って、なにやら考え込む新田くん。
ゲームを終わらせるには、ポイントを貯めて退会するしかない。
私は響子と手を取り合って、頷きあう。
ここに明香が居ないことは寂しいけど、明香のように殺されたくはない。
「ゲームを有利に進めるために、できることをやるんだ」
「できること?」
私は新田くんに問いかける。
できることなんて、なにもないんじゃ?だって、最初の文字が分からない。【あ】から【わ】濁点も入れると70はある。確率でいうと、70分の1。それを予想することは不可能だ。
もし、もし万が一、予想した文字が当たっていたとしても、あらかじめ物を仕込むことはできない。
だからお手上げ状態じゃないの?
「確かに、物を仕込むことはできない。でも、今あるものを覚えることはできるだろう?」
「どういうこと?」
「学校内にある物を、できるだけ覚えるんだ。なにもしないで考えるより、視野を広げたほうがいい」
「そっか、そうだよね」
少しでも、なにがあるのか覚えたほうがいい。
学校内なら、プールも校庭もオッケーだった。
その範囲は、私たちが思うより広いんだ。
「学校に行こう!」



