えっ⁉︎なに?
なんで真っ暗になったの⁉︎
「やっ!」
近くで誰かの悲鳴が聞こえてきたかと思うと、腕を痛いくらい強く引っ張られる。
「ふ、史恵?なんで暗いの!」
響子だった。
そんなことを聞かれても分からない。
教室は『夜』じゃなかった。しりとりゲームが行われる学校には、私たち以外に誰も居なかったけど、確かに『昼』だった。
太陽だって出ていたし、空は晴れわたり、3階の教室からは遠くの町だって見えたのに__?
それが一瞬にして、すべてが闇に包まれた。
明香が【失格】した瞬間に。
「おい!なんも見えねーだろ!」
怒鳴っているのは、悠馬だ。
みんな近くにいるのを感じる。
ただ暗くなっただけなの?なんのために?
「動かないほうがいい」
こんな時でも冷静な新田くんの言葉に、私も明かりがつくのを待った。
じりじりと響子が引っ張ってくるけど、その場に踏ん張っていたんだ。
すると__目が慣れたのか、目の前を何かか通った。
「えっ⁉︎」
それは、ゲームに参加していた私たちじゃない。
はっきりとは分からないけど、私たちじゃない『誰か』だ。
そして、明かりがついた。
いきなり光が差し込み、目を何度か瞬(しばたた)く。
教室の中央に、見知らぬ男が立っていた。



