空は、綺麗に晴れ渡っていた。
その青い空の下で、血なまぐさいデスゲームが行われているなんて。
あの町の向こうに、私の叫びは聞こえるのだろうか?
一体、いつまでこのゲームに囚われないといけないのか?
「田辺、次は田辺が退会するんだ」
「えっ?でも新田くんは?」
「俺なら大丈夫。あいつとサシで勝負するよ」
「でも__」
傷ついている新田くんを、1人で放っておけるわけがない。
願わくば、このゲームで賢太に死んでほしい。
そうすれば、私と新田くんで力を合わせてゲームを終わらせることができる。
「きっと大丈夫、ゲームは終わる」
「__うん」
「めぐみのためにも、必ず終わらせてみせる」
自分に言い聞かせるように、その名を口にする。
胸がきゅっと痛んだけど「そうだね」と頷いた。
どちらにしろ、ゲームは終盤だ。
終わりは近い。
あとは、最後に生き残るのは誰かということ。
「ゲームが無事に終わったら、気晴らしにどこかに行こう」
それはたぶん、私を気遣って言ってくれていると分かっていても、素直に嬉しくて。
「どこに行く?」と、わずかの間だけでもゲームのことを忘れたかったのに__。
「た、助けてくれ!助けてっ!」