死りとりゲーム



「おいっ、お前!」


飛びかかろうとした新田くんが、ハッと立ち止まる。


いつの間にか、私の横っ腹にカッターが押し当てられていたから。


賢太は机の中を探す振りをして、私を脅す武器を見つけていたんだ。


「そんなことしても、ゲームはクリアできない。田辺は死りとりを成功させている」


「そうだね。僕が死りとりに失敗して死ねば、ゲームクリアだ」


「それじゃ、なんでこんなこと__?」


「だから言っただろう?もう1つこのゲームそのものを終わらせる方法があるって」


賢太と新田くんが睨み合っている。


なんとか逃げ出せないか隙を探るけど、私が逃げた瞬間、賢太は容赦なく私をカッターで切り刻むだろう。


これまで、そうしてきたように__。


「死りとりゲームをクリアする方法、それは最後まで勝ち残ること」


「勝ち残る?」


「そう。もともとこのゲームは、全員が協力するルールはない。だって本来は、誰かが1人だけ生き残る【デスゲーム】だからね」


賢太の口から発せられたワードに、体が縛りつけられていく。


【デスゲーム】という、恐ろしい言葉。


これは、みんなで協力し合ってクリアして、ポイントを貯めるゲームじゃなかったの?