死りとりゲーム



なにも食べる気がしなかったけど、なにか少しだけでもと強く言われ、2人でファミレスに入った。


新田くんが心配するから、ペペロンチーノを頼んだ。


一口しか食べられず、麺は伸びきっていたけど。


「大丈夫か?」


「うん」


大丈夫なんかじゃない。


今も、響子の重みを感じる。


だんだん沈み込んでいく、なんとも言えない重みを。


「でも、なんで響子が?」


「それは__退会したからかも」


「退会したら死り神になるの?それじゃ竜ヶ崎先生も?」


「そうか、そう言われたら違うのかも」


いつになく自信がなさそうな新田くん。


きっと、新田くんも戸惑っているんだ。


どうして響子が死り神になったのか?退会したから罰が与えられたとは考えにくい。だって、明日もゲームはある。どれだけ逆らっても、ゲームは始まる。


私たちは誰も退会していないし、死り神は現れるだろう。


なにか他のルールがあるんだ。


「ただ、分かったことはいくつかある。あのお面が死り神にしてるんだ。あれで操られている」


「__お面」


そう呟いて、思い出す。


私がお面を弾いた瞬間、響子は正気を取り戻した。


『ごめん』と謝ったのに。


あいつが刺したんだ。