新田くんの言う通り、私は技術室に駆け込んだ。
【う】から始まる物なんて、すぐ見つかると油断してしまった。
『ウクレレ』を探している間に時間をロスし、うさぎ小屋の『ぴょん太』に賭けたけど__。
生きている物はNGということで、制限時間内に殺さなくてはならなくなった。
自分にそんな残酷なことができるか分からなかったけど、とりあえず技術室に飛び込んだんだ。
金づちを手に、無邪気にうさぎ跳びをしているぴょん太の頭に、どうしても金づちを振り下ろすことができず。
「暗くなったら、床に伏せるんだ」という新田くんの言葉を思い出し、真っ暗闇の中で床に這いつくばった。
バールを構えた新田くんが、死り神の脳天にバールを埋め込み、今、私の目の前で死り神が倒れている。
ピクリとも動かず、血の海が広がっていく。
「ひっっ!」
上履きの先に血がつきそうだったので、慌てて飛び退いた。
「史恵!」
響子に引っ張られ、死り神から少しでも離れる。
「正体を確かめよう」
「えっ⁉︎」
「この先、役に立つ情報が得られるかもしれない」
そう言うと、新田くんが倒れている死り神のお面に手を伸ばす__。



