ぱちん。
弾けるようにして、明かりが消えた。
来る!
死り神が、私を殺しにくる‼︎
「ふ、史恵っ⁉︎」
響子の声が聞こえるけど、がたがたと膝が震えて立っていられない。
金づちだけを握りしめていたけど、悠馬みたいに振り回すのは無理だ。
万が一、誰に当たってしまったら?
そう考えると、金づちが途端に重たく手に張り付く。
ど、どうしよう⁉︎
今にも、鎌を持った死り神が襲いかかってくる!
「田辺!」
新田くんの声がした。
いつも私を励まし、助けてくれる新田くんの声が__。
その時、ぱっと明かりが戻った。
そこに、死り神が立っている。
血で錆びついた鎌を、握りしめながら。
こ、殺される⁉︎
鎌で首をかっ切られてしまう!
明香や悠馬のように、私も殺される!
「__史恵?」
響子が訝(いぶか)しげな声で私の名を呼ぶのには、わけがあった。
私が、死り神と対峙していなかったからだ。
だって私は、床に伏せていたから。
獲物を探そうと、死り神が一瞬だけ隙を見せる。
その後ろからヌッと現れた新田くんが、腕を大きく振り上げた。
がん!
鈍い音がした。



