グレイオスの声に気圧され、何名かの投降兵は鎧を脱ぎ始めた。 しかし、その中に2人だけ、鎧を脱ごうとしない者がいた。 それは、先程までグレイオスと応対していた者と、そのすぐ隣にいた巨体の男だった。 そして、次の瞬間、巨体の男はグレイオス目掛けて突進するのだった。 しかし、 グレイオスにとって、その男の攻撃を交わすことなど造作もないことだった。 寧ろ気掛かりなのは、もう一方の男の動きだった。