恥ずかしいなんて言っていられない。想いはきちんと伝えて、初めて形になるのだ。 美華が絵本で書いた月のように、自分らしい自分で博人のそばにずっといたい。 「ああっ! あんまりかわいいこと言うなよ」 美華に額をコツンと重ね、優しく擦り合わせる。 そのくすぐったさに美華は身をよじり、クスクス笑いながら返した。 「あ、じゃあ、今のはナシで」 「いや、いいんだ。言ってくれ。何度でもいくらでも」 熱烈なキスの雨に応えるように、美華は彼の背中に手を回した。