溺愛婚姻譚〜交際ゼロ日ですが、一途な御曹司と結婚します〜


実は沙也加はあの後も二度ほどやって来たのだが、似たような過去がある親近感から話しているうちにすっかり打ち解けてしまったのだ。


「わかったとは?」
「友達になりました」
「は? 友達?」


顔を近づけて聞き返す博人に頷く。
沙也加との別れ際には、おいしいスイーツを食べにいこうと約束も交わした。


「美華らしいな」


クククと笑いながら肩を揺らし、博人が目を細める。


「……そうですか?」


どこがらしいのかわからないが、結果オーライだろう。


「ああ。ありがとな」


大したことはしていない。ただ沙也加とおしゃべりしただけだ。
それでも博人に感謝されるのはうれしい。