溺愛婚姻譚〜交際ゼロ日ですが、一途な御曹司と結婚します〜


「だから、美華がほかの男としゃべっているのを見て、ヤキモチをやいたって言ってるんだ」


不満そうに眉根を寄せ、眉間に軽く皺を刻む。

(……博人さんが、ヤキモチ?)

思いもしない反応に心臓がトックンと跳ねた。


「それでも美華は、まだ自分でいいかどうか聞くのか?」


怯むほど真っすぐな視線に射抜かれ、息が止まりそうになる。
今日のあの場面を見て、まさか博人がそんなふうに感じていたとは思いもしなかった。

恋になるのも、愛を育むのもまだ先かもしれない。
でも、そこにひっそりと生まれた特別な感情は、しっかりと受け止めなければならないのではないか。


「……聞きません」


ふるふると首を横に振りながら答える。


「よし、おりこうだ」