溺愛婚姻譚〜交際ゼロ日ですが、一途な御曹司と結婚します〜


「さてと、今日の話をしよう」


それがなにを差すのかは、聞かなくてもわかる。竹下と会っていたことだろう。


「どうしてひとりで会ったりした?と責めたいところだけど」


そこで言葉を止めて、博人は美華を見た。


「……だけど?」


首を傾げて彼の言葉を繰り返す。


「一概に美華だけを責められない。俺が自分できちんと断りを入れなかったから、さっきのように彼女がこんなところまで押しかけてきたわけだし。美華に不快な思いをさせて申し訳なかったと思ってる」
「いえ、びっくりはしましたけど。それに、私のほうも博人さんにちゃんと話していなかったからいけないんです」


バタバタしていたとはいえ、メッセージなりなんなりで伝えられただろうから。


「でも、しっかりとお断りできたので大丈夫だと思います。勝手なことをしてごめんなさい」
「俺のほうこそ悪かった」