昼過ぎ、千紘が帰ってきたので、着替えて、港に停泊している船へと向かった。
夕食には少し早いが、麗花が仕事が終わったらすぐに来なさいと言っていたからだ。
「船の乗船代まで払ってもらって申し訳ないですね」
と車の中で真昼が言うと、
「まあ、久しぶりに顔も見たかったんだろ。
こんな遠くまで来てしまったからな」
と千紘が言う。
距離的にすごく遠いわけではないが、かなり険しい山を越えるので、確かに、こんな遠くまでと言った感じだ。
船に着くと、相変わらずゴージャスな麗花とそのお友だちが出迎えてくれた。
会ったことのない人も居て、
「まあ、千紘さんとお似合いの綺麗なお嬢さんねー」
とお世辞だろうが、褒められる。
真昼は内心、
いやいや。
残念ながら、私より千紘さんの方がずいぶん綺麗です……と思っていた。



