結婚祝いにいただいた素敵なガラスのお猪口と氷ポケットのあるガラスの徳利だ。
よく冷えた地酒を飲みながら、千紘が言ってくる。
「いい酒は万能の調味料だな」
「そ、そうですねっ。
すみませんっ」
と慌てて謝る真昼に、千紘は酒をそそいでくれる。
うう。
やらかしたのに、お酒をついでくださるなんて、ありがたき幸せ、と真昼をそれを受けた。
だが、確かにレモンは効いてなくとも、鍋は充分に美味しく。
ぐつぐつ煮える音を聞きながら、二人で美味しくいただいた。
「あのー、こんなときのために、ベランダで育てようと思うんです、レモン」
と真昼が言い出すと、
「気の長い話だな」
と千紘は言う。
「でも、すでに実がなるサイズの鉢植えを買ってきたら、来年でも……」
言いかけて気がついた。
我々に来年はない。
よく冷えた地酒を飲みながら、千紘が言ってくる。
「いい酒は万能の調味料だな」
「そ、そうですねっ。
すみませんっ」
と慌てて謝る真昼に、千紘は酒をそそいでくれる。
うう。
やらかしたのに、お酒をついでくださるなんて、ありがたき幸せ、と真昼をそれを受けた。
だが、確かにレモンは効いてなくとも、鍋は充分に美味しく。
ぐつぐつ煮える音を聞きながら、二人で美味しくいただいた。
「あのー、こんなときのために、ベランダで育てようと思うんです、レモン」
と真昼が言い出すと、
「気の長い話だな」
と千紘は言う。
「でも、すでに実がなるサイズの鉢植えを買ってきたら、来年でも……」
言いかけて気がついた。
我々に来年はない。



