千紘さんのありがた~いお話

 ……すごいな、高校生の食欲って、と思いながら、真昼は此処で食べたら、食べられなくなるので、シェイクだけにした。

 千紘さんと晩ご飯食べられるのも、あと何回かわかんないもんな、と思う。

 話を聞いた愁子は、
「何処悩んでんだか、わかんないんですけど」
と言ってきた。

「真昼さんと先生が居なくなるのは……

 まあ、かなり寂しいかなと思うんですけど」
と意外にも嬉しいことを言ってくれる。

「先生と一緒に帰ればいいだけの話でしょ。
 なんで、真昼さんが置いて帰られる話になるんですか」

「……実はその、田所さんだから言うんですけど。

 あの、私と千紘さんでは、全然釣り合っていないので、お気づきだったかもしれませんが。

 実は――

 私たち、訳あっての、偽装結婚だったんです」

「いや……全然お気づきじゃなかったんですけど」
と愁子は言ったあとで、

「ところで、それ、門馬会長には言わない方がいいですよ」
と何故か言う。