千紘さんのありがた~いお話

「今までありがとう、真昼」

 そう言う千紘を思い浮かべ、ちょっと泣きたくなった。

 楽しくお出かけしたり、一緒にゲームしたり。

 占いで一喜一憂したり。

 なんとなく、もてあそばれてしまったり。

 そんな日々も、もう終わりなのでしょうか、千紘さん。

 夜のせいか、かなり悲観的になりながら、じっとしていると、千紘は、また、ひたひた……と抑えたような足音をさせて行ってしまった。

 悩んでいるうちに、結局、寝てしまったのだが。

 夢の中で真昼は無人島に居て、千紘はその無人島から、ひとり舟を漕いで出て行ってしまった。