千紘さんのありがた~いお話

 訊かない方がいいのでしょうかね?

 仕事上のトラブルかもしれないし、と思いながらも、見つめていると、なにごとか考えていた千紘が、

「真昼、門馬に借りたゲームでもやるか」
と言ってきた。

「え?

 は、はい……」
と答えながら、千紘さんが自分からゲームに誘うの、珍しいな、と思っていた。

 そのまま、二人で無言でゲームをする。

 千紘さん、千紘さん。

 なんでなにも言ってくれないんですか?

 さっきの電話はなんなんですか?

 なにか嫌な予感がするんですけどっ、と思った瞬間、
「……嫌な予感がする」
と千紘が言った。