「う~ん。
 当たってるのかな~?

 あの占いが当たってるかどうかはわからないけど、すごく当たってない占い師さんなら居たよ」
と言って、

「その情報はいりません」
とあっさり言われる。

 いつもハッキリしゃべる愁子は、ご家族のみなさんで食べて、と渡した抹茶のお菓子を見ながら言ってきた。

「新婚旅行ですか? これ。
 まだ行ってないって言ってましたよね?」

「新婚旅行っ?」
と真昼はビビる。

「いやいや、そんな私ごときが、千紘さんと新婚旅行だなんて、滅相もないっ」
と言って、

「いや……真昼さんが行かなかったら、先生、誰と新婚旅行に行くんですか」
と言われてしまった。