千紘さんのありがた~いお話


 


 家に帰った真昼は、

 えーと、お土産は明日の宅急便で届くから、より分けてー、

 などと明日の算段をしながら、洗濯機に洗濯物を放り込んでいた。

 洗濯物こそ送ればよかったな、と思いながら、

「千紘さん、北坂先生たちのお土産は持って帰ったんですよねー?」
とリビングに向かって訊く。

 急ぐ物だけ送らずに持って帰ったのだ。

「大丈夫だ。
 お前も疲れたろう。

 少し呑め」
と言われる。

 向こうで買った地酒も一本持って帰っていた。

 お風呂を入れたあと、
「ありがとうございます」
と言いながら、テレビの間に行くと、千紘は持って帰ったばかりの酒はぬるいので、ちゃんと氷ポケットのあるガラスの徳利に入れてくれていた。

 一口呑んで、ふうーと息を吐く。