千紘さんのありがた~いお話


 



 帰りの切符を買うとき、
「真昼、行くのか、占い」
と千紘に訊かれた。

「い、行ってみようかと思います」
と拳を作って言って、

 なんなんだ、その気合いの入りようは、という顔をされたが。

 いやいやいや。

 よく当たる占い師さんに、迷ったときは訊いてみたいじゃないですか、と思う。

「もう一度来ることになるっていう占いも当たりましたしね」
と言うと、千紘は、

「そこんとこも、占いなのか?
 単に、曖昧(あいまい)なことしか言われなかったから、もう一度行きたくなるとかじゃなくてか」
と微妙にケチをつけながらも、例の百貨店近くの駅まで切符を買ってくれた。