千紘さんのありがた~いお話

 軽い嫌味だろうか……と思いながらも、真昼はしゃもじに、
『普通に要領よく家事ができるようになりますように』
と書いて、大きな桶に奉納した。

 さて、
「占い師さんのところに行こうと思ってたのに、此処で既に占いですね」
と真昼は気合いを入れる。

 夫婦大國社には、有名な水占いというものがあるのだ。

「……此処は主に恋占いだぞ」

「……望むところですよ」
と言うと、

「金運を訊きに行こうとしてたんじゃないのか」
と言われる。

「なんでですか」

「銭のなるカネを買おうとしていたからだ」

「買い忘れた時点で、すでに金運ついえてる感じなんですけどね」

 そう言いながら、長細い石の鉢のようなものに張ってある水に、選んだ占いの紙をつける。

 すると、たくさんのハートマークの中に、文字が浮かび上がってきた。