千紘さんのありがた~いお話

 何故、突然、京都にいるっ、真昼っ。

「ちょっと考え過ぎて疲れたので、甘いものを食べにきました。
 甘いものと言えば、京都ですよね」

「町のスーパーにもあるかと思うがっ?」

「小洒落た甘いものが食べたかったんです」

「スーパーのじゃ気に入らないと言うのか。
 いつもお世話になっているスーパーに謝れ」

「でも、なにか素敵な甘いものを食べたかったんです。
 千紘さんが浮気なさったのではないかと疑って、不安になったので。

 それで、癒されに、京都に来ました」

「……話がどうつながっているのか、見えてこないのは、俺が莫迦だからなのか?」

 というか、浮気してないし。

 昨夜はそれどころではなかったし。

 っていうか、そもそも、京都に甘いものを食べに行ったくらいで、癒される夫の浮気ってどうなんだ、と千紘は思っていた。

「此処は緑が多くて癒されますね。
 さっき、此処へ来る前に、商店街で銭のなるカネを売っていたので、買って帰ろうかと思います」