千紘さんのありがた~いお話

「……うん。
 すまなかったな」
と千紘が自分に向かい、謝ってくるのが、また聞こえた。

 いやーっ。
 だから、なにが、すまないんですかーっ、と思ったとき、

「おやすみ、真昼」
と風呂の中から聞こえ、そのまま静かになった。

「おっ、お風呂で寝ないでください、千紘さんーっ」
と見ないように目を閉じて、真昼は戸を開けた。