目を覚ました千紘は、真昼が居ないのに気がついた。
怒っているのだろうかな。
……怒っているのだろうな。
真昼は自分のことを酔っている酔っていると言っていたが、別に酔っていたわけではない。
酒の力を借りて、行動に出たのは確かだが。
言動がおかしかったのは、ただ、真昼に思いを伝えたくて、いっぱいいっぱいだったからだ。
カーテンの隙間から差し込む朝の光の中。
起き上がらずに目を閉じてみると、まだ自分の腕に真昼が小さな頭をちょこんとのせているような気がする。
……いや、まだしびれているので、そう感じるだけかもしれないが。
千紘は、数分、そんないい夢に浸っていたが。
そろそろ現実を見る時間のようだと思った。



