もらい物のカニ缶で作ったカニ玉あんかけチャーハンと中華風スープ。
それにスーパーで特売だったギョーザ。
なんとかなったぞ、晩ご飯。
来週にはお給料日だし、どうにかなりそうだ、と思いながら、真昼は、
「千紘さん、お酒、なににされますか?」
と千紘に訊いた。
金も食材もないが。
峰子たちがくれたいい酒だけは豊富にあるのだ。
腐らないしな、と思いながら、にんまり笑って言うと、すでに食卓についている千紘が、
「……お前、酒さえ出せば、料理に格好がつくと思ってるだろ」
と言ってくる。
「いえいえー。
でも、あ、ちょっと物足りないかなーって思ったとき、美味しいお酒があると、満足できるかなーとは思いますね」
と言いながら、引っ越してきたときに近くの酒屋で買ったいい地酒を二人分のグラスにそそぐ。



