千紘さんのありがた~いお話

「真昼、愛してる」

「嘘です」

「何故、俺の感情をお前が決める」
と言う千紘の言葉を聞かないようにして、

「もう触らないでください」
と真昼は言ったが。

 そんな真昼の頰に触れ、千紘は言ってくる。

「じゃあ……なにも信じなくていいから。

 俺がお前を初めて見たときから、本当に好きだとか――」

 耳許で、その声で、囁かないでくださいっ、信じてしまうからっ、と耳をふさごうとする真昼の両手を押さえ、

「これも契約の延長だと思え」

 そう言って、千紘はもう一度、唇を重ねてきた。