千紘さんのありがた~いお話

 腕力でではなくて。

 そんな風に見つめられたら。

 勘違いしてしまうではないですか。

 貴方が私を好きなんじゃないかとか。

 千紘は真昼を抱き寄せると、そっと唇を重ねてきた。

 ……勘違いしてしまうではないですか。

 そんな風なキスとかされると。

 貴方が本当に私を……。

 千紘は真昼の肩に触れて、ベッドに腰掛けさせ、もう一度、キスしてくる。

 ど、どうしよう。

 いやいやいやいやっ。

 どうしようっ。

「だっ、駄目ですっ」
と千紘を振り払おうとすると、

「何故、駄目なんだ」
と千紘は真っ直ぐ自分を見つめ、訊いてくる。