千紘さんのありがた~いお話

「他の連中には、うらやましがられたけど。

 俺は姉貴が此処に通ってたから知ってるんだ。

 男が居ない女子校では、男がやるような作業も女がやるから、逆に、たくましくなったり。

 女ばっかりで恥じらいがなくなったりするんだよ」

 特にときめかないね、と龍平は言う。

「じゃあね。
 あんたも早く帰りなよ、卒業生の人」

 勝手にそう決めつけ、龍平は去って行く。

 ……なんだったんだ、と思いながら、真昼は彼を見送った。