千紘さんのありがた~いお話

 一瞬、ビクッとしたが。

 ふふふ。

 今日の私は一味違いますよ、と真昼は思っていた。

 今日は怖いゲームもやってませんしね。

 この影は千紘さんですよね、と余裕で思ったあとで、

 ……えっ。

 千紘さんっ? と二度見する。

「真昼」

「は、はい」

 な、なにかご用事でございましょうかっ。

 お酒でも切れましたかっ? と思ったのだが、千紘は、
「真昼、一緒に風呂に入ってもいいか」
と訊いてきた。

「い、……いいわけないですよねーっ!」
と言いながら、内心、あと五キロはやせないと一緒には入れないですっ、と思っていた。

 いや、五キロやせたら、入ってもいいわけではないのだが……。