千紘さんのありがた~いお話

 



 お湯をためている間も、千紘はお茶も水も飲まず、そのまま酒を吞んでいた。

「お前、先、入れ」
と言うので、まだ呑みたいのかな、呑み過ぎだけど、と思いながらも。

 真昼は、
「はい」
と言って、言われるがままに風呂に入った。

 仕事でストレスでもあるのかもしれない。

 大学と高校じゃ、仕事内容が全然違うだろうから。

 きっと、たまには、ひとりでゆっくり呑んで、()さを晴らしたいに違いない。

 そう思ったからだ。

 そして、ひとりお湯に浸かった真昼は、先ほどの衝撃的なおのれの写真を思い出していた。

 あれを可愛いと言う千紘さんは、今の私を可愛いと思ってくれているのだろうか。

 ……可愛いと言われても複雑だし、可愛くないと言われても複雑だな、と思っていると、また、風呂の外に誰か居た。