千紘さんのありがた~いお話

 ……これはひどい。

 おばさんが、ありのままがいいと言うので、スナップ写真を渡したと言っていたが、ありのまま過ぎる。

 写真には、月のようなものが写っていた。

 白くて丸い球体のようなもの。

 友だちと行ったお城のお堀の鯉と一緒に、正面から陽の光が当たって、真っ白に乱反射した球体のようなものが写っている。

 普段から丸い顔が、より、丸く、光の当たり具合のせいか、いつもより、顔がのっぺりとして見えた。

「可愛いだろう」
と千紘は言ってくるが。

 いや……、貴方の感性はおかしいです、と真昼は思っていた。

「私、貴方に可愛いと言われることが、世間的にはいいことなのか、わからなくなってきましたよ」
と呟くと、

「なんでだ。
 お前は美人なんだろう?

 外でもモテモテじゃないか」
と何故かチクチク言われる。