千紘さんのありがた~いお話

 途中からは、想いを込めて言ってみたのだが。

 少々、唐突すぎたようだ。

 真昼はこちらを見たまま、きょとんとしている。

 ああ、今、出してしまった言葉を引っ込めたい、と思ったとき、真昼が少し笑って言ってきた。

「それ、出会ったときにも言ってましたね、千紘さん」

「……そうだったか?」

「はい。
 どんな夢でも、全部叶えてやるから言ってみろって言ってましたよ」
と真昼は笑う。

 なにっ?

 もう言っていたのかっ。

 じゃあ、これ以上、どうしたらいいんだ、大谷っ、と神にすがるように大谷の名を心の中で叫んでしまう。