千紘さんのありがた~いお話

 昔は、莫迦じゃないのか、女にばかり時間をさいて、と思って見ていたチャライ連中に、今はひざまずいて、教えを()いたい気持ちだった。

 どうしたら、真昼が俺を愛してくれるのか。

 どうしたら、真昼に積極的に出れるのか。

 ぜひ、ご教授願いたいっ、と思い、見つめていると、

「センセー、上から見下ろすなよ」
と視線をそらし、哲夫は言ってくる。

 なんとなく、勝った、と思っていた。

 男と男の闘いでは、視線をそらした方が負けという感じがあるからだ。

 ……いや、なんの闘いなんだか知らないが。

「デカイって得だよなー。
 なんか上から見られると負けた気がする」
と違う理由により、負けた感じがしていたらしい哲夫はそう言うと、

「で、話ってなんですか、センセー」
と訊いてきた。