真昼は今、仕事をやめて家にいるし、この町には真昼に釣り合うような大人の若い男が少ない。
だから、今まで呑気にかまえていたが、昨日、気づいたことがある、と千紘は仕事に行く車の中で、思っていた。
門馬は思っていたより、本気なんじゃないだろうかと。
今までなんだかんだで、相手は生活力もない高校生だし、と申し訳ないが、あなどっていたところがあったのだが。
真昼の車の助手席に平気で乗るとか。
旦那がヤクザだと思っているのに、真昼に近づいていたとか。
そのようなことを総合的に考えると、門馬は意外に本気なのに違いない。
だから、ちょっと焦って、雷が怖いと嘘をついてまで、一緒に寝てくれと頼んでみたのだが――。
今朝、目を覚ましたとき、真昼が側に居て。
この光景が、いつも目覚めたときに見られる光景だといいと思った。
真昼が側で笑ってくれている日々が、これから先続いていく俺の毎日だといいと思った。



