千紘さんのありがた~いお話





 菓子パンとヨーグルトをキッチンのカウンターで食べながら、真昼は横目に、千紘を見る。

 さ、さっきのはなんだったのですかね……?
と思いながらも、訊けなかった。

 そのとき、千紘が、
「さっきのはなんだったのかと思ってるだろう」
と前を見たまま言ってきた。

 ひいっ、と思っていると、
「昨日、はっきりわかったことがあるんだ。
 そして、今朝、俺は決心したことがある」
と千紘が言う。

「は、はっきりわかったって、なにがですか?」

「詳しい話は都合により、お前に言うことはできないんだが。

 俺は今まで敵らしい敵も居ないと思っていたから、呑気にかまえていた。

 だが、そんなこともないと気づいたんだ」

 はあ……、と言いながら、真昼は仕事をやめてから、ずいぶん、まったりしてきた思考をフル回転させる。