スーパーに行く途中、通るつもりもなかったのに、千紘の勤める女子校の裏を通ってしまった。
金網の向こうに、そんなに広くはないグラウンドが見える。
城下町なので、場所があまり取れなかったのだろう。
その向こうに校舎があったが。
高校を卒業して久しく、そういう建物を見るのは久しぶりな感じがした。
……女子校か。
千紘さん、中身はああだけど、外見はああなのに。
奥さんが居るってだけで、言い寄られないなんてこと、あるのかなあ?
自分の高校時代にあんな先生が居たりしたら、きっと大騒ぎだったよ、と思いながら、ひょいと覗くと、体育用具が入っていそうな倉庫の側に千紘が立っているのが見えた。
ええっ?
千紘さん、なんで、グラウンドにっ?
体育の先生でもないのにっ。
いや、別に体育の先生だけがグラウンドに居るわけでもないのだが。
突然、外で出会ってしまった千紘に、真昼は動揺する。



