帰って風呂に入り、寝ようとした頃には、雷が鳴り出した。
……ちょうどいいことに。
よし、真昼が怖がってるだろうから、行ってやろうと読んでいた本を閉じ、起き上がろうとしたとき、とたとたと真昼が歩いてくる音がした。
「千紘さん、千紘さんっ」
よしよし、雷が怖いんだな、真昼、とほくそ笑んだとき、引き戸を開け、顔を覗けた真昼が言ってきた。
「千紘さんっ。
雷がすごいですが、大丈夫ですかっ?」
……俺がか。
「……お前は大丈夫なのか?」
と問うと、ああ、と真昼は窓の方を振り返り、カッと雷の光で白くなったカーテンを見て、
「綺麗ですよね、ピカピカして」
と言う。



