千紘さんのありがた~いお話

「まあ、そうだね。
 俺もちょっとは貯めとかなきゃとは思ってるよ。

 大学行ってからも、金かかるだろうし。

 まだ、百万ちょいしかないからね、貯金」

 真昼は沈黙した。

「真昼さんは、いくらくらい貯めてんの?」

 真昼は沈黙した。

「真昼さ……」

「しつこい男は嫌われるわよ、龍平くん」
と真昼が言うと、

「別にモテなくてもいいし」
と言ったあとで、龍平は、

「ああ、でも、真昼さんに嫌われるのはちょっと嫌かな」
と言ってくる。