千紘さんのありがた~いお話

 そんなことを呟きながら、真昼と一緒に茶碗をさげてやると、真昼は機嫌良く、食洗機様をたたえる歌を歌いながら、片付け物をしていた。

 うーむ。

 此処らで、なにか進展が欲しいところだ、とそんな真昼を見ながら、千紘は思っていた。

 だが、この間の失敗で学んだ。

 このまったりした流れを無視して、強引に真昼に迫ってもロクなことにはならない。

 まずは、真昼とのふれあいを増やさねば。

 ふれあい――。

 なんだろうな。

 スキンシップが一番だろうが、うかつに触ったら、悲鳴を上げられそうだしな。

 夫婦なのにな……。

 少しいっしょに遊んでやるのがいいかな、と犬猫を懐かせようとするように思う。

「真昼」
とまだ片付けものをしている真昼の背に呼びかけた。