千紘さんのありがた~いお話

 確かに、安いわりに美味しいのだ。

「わかったわかった」
と言って、橋の向こうに車を走らせた。

 家に帰ると、
「今日はなんだか疲れたので」
という理由により、暑いのにまた鍋に逆戻りだったが、美味しく食べた。

 シメの雑炊、ではなく、シメの酒を口にしながら、真昼はニュースを見て、
「七月かー」
と呟く。

「我が家では、コタツをしまう時期ですよ。
 この家では、まだコタツ買ってませんが」

「……なんだって?」

「我が家では、コタツは、九月末から七月頭まで出ています。
 コタツがないのは、一年のうち、二ヶ月ちょいです」

「この間、連休に帰ったとき、コタツを見たのは、しまい忘れたからかと思っていたが……」

 まだまだ、しまうつもりもなかったとは……。