千紘さんのありがた~いお話

 


「じゃあ、今度遊びに来いよ」
と龍平とは、そこで別れた。

 買い出しの荷物を持って、一度、学校に戻ろうと思っていたのだが、もういいか、と車に荷物を詰めて、そのまま帰ることにする。

 真昼が、
「もう一回、見たいです。
 迷ってるのがあるので」
と言うので、二人でホームセンターで観葉植物を眺め、どれがいる、いらないでちょっともめたあと、スーパーに寄って、真昼を乗せて帰る。

 なんかいいな、と思っていた。

 なんだかんだあっても、真昼は、今、俺の横に居る。

 夫婦っていいな、と助手席に居る真昼を見ながら、ちょっと思ってしまった。

 まあ、お互いへの信頼とか依存とか、つながりが強い分、もめたら、おおごとになりがちなのだろうが。

 そんなことを真面目に考えている横で、あっ、と真昼が声を上げた。

「しゃぶしゃぶ用の豚肉もいるんでしたっ。
 千紘さん、例の怪しいスーパーに行きたいんですけどっ」
と横で真昼が言ってくる。

 やたら安いスーパーのやたら安い豚肉を真昼は買いたがる。