なんということだっ。
うちの可愛い妻が浮気をしているっ!
買い出しに来ていた千紘はショッピングセンターの大きな駐車場に車を止めかけたのだが。
正面のホームセンター前に、手を握り合っている真昼と龍平の姿が見えたのだ。
お互いがお互いを見つめ合って、動かない。
あの占い師めっ。
こんな悪い予言はしてなかったじゃないかっ、
と思いながら、千紘は、ホームセンターに車で突っ込んだ。
わああああっ、と悲鳴を上げて、龍平が飛びすさる。
主に龍平を狙って突っ込んだからだ。
だが、まあ、本当に当てるわけもない。
直前で止まると、
「……轢き殺されるかと思った」
と呟く龍平は、その背に真昼をかばっている。
おのれ、門馬の株を上げてしまったじゃないかと思いながら、千紘は車をバックさせ、駐車場の枠内に納めた。



