千紘さんのありがた~いお話

「……へー、それ、どんな男?」
と訊かれたので、

「いや、女の子」
と言うと、ふうん、と言う。

「そういえば、真昼さんって幾つなの?」

「それ、今、訊く?」
と今度は真昼が言う番だった。

「心の目で見て」

「心の目で見るっていうか。
 心だけ見たら、小学生くらい?」
と龍平は言ったあとで、ああ、と納得したように頷く。

「だから一緒に居て、緊張しないんだ。
 真昼さん、女、女してないし」

「龍平くん、もう帰って」

「此処、誰でも来ていいホームセンター」

 などと話している二人は気づいていなかった。

 そんな自分たちを見つめる視線があることに。