言われるがままベッドに入った真昼だったが、今夜はなんだか寝つかれなかった。
千紘の放った言葉が気になっていたからだ。
『お前のような如意棒や教科書を花嫁道具に持ってこようとするような女』
のくだりではない。
持ってきてないしな。
いや、持ってきておけばよかったな。
教科書があれば、今、眠れたかもしれないし。
如意棒があれば、妻をおとしめる千紘さんの頭を後ろから、えいっ、とできたのに。
うーん。
右に左に転がりながら、真昼は考える。
いやいやいや、気になってるのは、そこじゃなかった。
さっき、龍平くんは私の好みのタイプではないと言ったけど。
じゃあ、私の好みの人って、どんな人なんだろうな。



