千紘さんのありがた~いお話




 結局、三人でおいしいと評判のチェーン店のラーメン屋に行った。

「この店、街の方では並んで食べられないらしいですよー」
と真昼が言う。

「……なんでこんな田舎に作ったんだろうな」

 おかげで楽に入れてよかったが。

 龍平が自分が真昼の夫だと知らない話になったところで、真昼は笑い、
「そういえば、龍平くんにはまだ、千紘さんの話してなかったです」
と言う。

「最初の頃、千紘さんの妻だと名乗る自信がなくて」
と言う真昼に、

「今ならあるのか」
と問うと、

「……ありません」
と真昼は言う。

 なんで俺の妻だと名乗る自信がないんだろうな、と思っていたが、由也は、

「ラブラブですね」
とまた呟いていた。