千紘さんのありがた~いお話

「待て」

 ストップ、というように千紘は手のひらを突き出した。

「じゃあ、真昼にも訊いてみる。
 あいつ、ラーメンのラの字でも聞こうものなら食べたがるから。

 俺がひとりでラーメンの匂いをさせて帰ったら、どんな目にあうかわからん」

 店の外に出て、
「真昼か?」
と電話し始めると、後ろで由也が、

「ラブラブですね~」
と妙に感心したように呟いていた。

 ……どの辺がだ。