千紘さんのありがた~いお話

「先生の奥さんは、真昼さんだったんですね」

「……なんでお前が真昼を知っている」

「みんな知ってますよー」
と由也は軽く言ってきた。

「この間、北側のショッピングセンターにあるゲームソフトの店で、カードゲーム大会に出てましたしねー、真昼さん。

 結構勝ち進んでましたよ」

 なにやってるんだ、あいつは……。

「いや、そういえば、真昼さん。
 最初に会ったとき、僕のメガネ見て、あっ、て感じだったんですよ。

 あれって、僕のメガネと先生のメガネが同じメーカーの同じ奴だったからなんだなって今、気づきましたよ」

 キーホルダーを見て、そのことを思い出し、今になって納得がいったのだと由也は笑う。

「ちなみに、門馬はまったく気づいていません。
 なんかおごってください」
と由也は言ってきた。

「なんでおごってやらなきゃならん」